沃新书屋 - 対談紀行 名作のなかの女たち
本书资料更新时间:2025-05-14 23:57:19

対談紀行 名作のなかの女たち

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対談紀行 名作のなかの女たち书籍详细信息


内容简介:

『たけくらべ』から『京まんだら』へ.十二篇の小説の舞台になった土地を訪ね,それぞれの場所の記憶を掘り起こし,作品の魅力を縦横に鑑賞する.登場する女と男の多彩な関係,女性心理の微妙なあやを手がかりに名作の隠された襞を読み解く.小説家と文学研究者の視点,女と男の感性の違いが絶妙に響き合う,談論風発の長篇対談.(解説=川本三郎) ■編集部からのメッセージ 本書の企画は瀬戸内寂聴さんの提案によって生まれました.瀬戸内さんは前田愛さんの数々の仕事から教えられることが多く,足で歩いて,土地の記憶を心で聴くその仕事ぶりに共感していました. 瀬戸内さんは読書の時間を最も楽しい時間だと思い次に楽しいのが旅をすることだといいます.この二つを合わせて贅沢な楽しみ方を考え出しました. 本書は12篇の小説を,舞台となった場所に赴いて小説中の魅力的な女たちに光をあてて「対談」の形で読み解くというものです.『たけくらべ』の美登利,『細雪』の4名の姉妹(特に三女の雪子),『雁』のお玉,『草枕』の那美,『斜陽』のかず子,『放浪記』の〈私(林芙美子)〉,『東綺譚』のお雪,『義血侠血』の水島友,『武蔵野夫人』の道子と富子,『夫婦善哉』の蝶子,『雪国』の駒子,『京まんだら』の雪村芙佐.彼女らの人物像にこめた作者の意図,舞台となった土地の歴史と細部の描写など,対談のテーマは限りなく広がっていきます.瀬戸内さんと前田さんは小説中の男と女の多彩な関係,女性心理の微妙なあやを手掛かりに,名作の隠された「ひだ」を読み解いていきます. 瀬戸内さんの視点はあくまでも女性のものです.『たけくらべ』の主人公美登利については,少女から遊廓の女性に移り変わる過程での「初潮」の問題にこだわります(これについては11月15日刊行の『炎凍る 樋口一葉の恋』で詳細に論じられています). 前田さんは瀬戸内さんの観察眼に驚いています.例えば,瀬戸内さんは『東綺譚』のお雪がアルミに入ったごはんを茶漬けでサラサラ流し込むシーンにことよせて,荷風の吝嗇ぶりと女性に対しての芯の冷たさに言及しています.また,『武蔵野夫人』で道子の夫の秋山と一夜を明かした富子が,翌朝さっさと足袋をはきにかかる場面について,瀬戸内さんは「これは女の方に気が無い印だ」と指摘しています.このあたりは非常に細かい観察です.これらについて前田さんは実作者の眼の確かさを教えられたと語っています.実際,大岡昇平さんは瀬戸内さんあてに「吾が意を得たり」との礼状を送ったといいます. 前田さんは,『たけくらべ』の吉原界隈,『雁』の無縁坂,『東綺譚』の玉の井など東京周辺は何度も足を運んだ場所だが,『草枕』の小天(おあま)温泉,『雪国』の湯沢,『京まんだら』の祇園などは初めて尋ねた土地なので印象が強烈だったと語っています.また,熊本から小天温泉への山越えは『草枕』の桃源郷イメージを納得させ,漱石館の浴場を仕切っている木柱にギリシャ風彫刻のあとが残っていたのも面白かったし,湯沢の市営博物館に駒子のモデルが使っていた三味線箱が陳列されていて,その無骨な形が様々なイメージをかきたてたとも語っています. 前田さんが1987年に56歳の若さで亡くなってからすでに四半世紀が経過しましたが,本書を通して改めてその文学研究の意義がよく分かります.前田さんは「あとがき」で場所の中にたたみこまれている記憶というものが,小説を読み解いていくうえで意外に大切なものであるということを,改めて実感したと記しています.それは瀬戸内さんとの対談によって喚起された実作者の視点によるところが大であったでしょう.本書は対談の形をとった「前田愛近代文学研究入門」といってもよいでしょう. 瀬戸内さんは前田さんの著書『近代文学の女たち――『にごりえ』から『武蔵野夫人』まで』の岩波現代文庫版解説で,本書の連載が終わるころに「もっと続けたいですね」,今度やる時は何を読みましょうという話までしたと書いています.しかし,それは前田さんの余りに早い死によって不可能になってしまいました.本書の解説者川本三郎さんも,まだまだお二人の対話を聴いてみたくなると告白していますが,これは多くの読者の共感を得られる言葉でしょう.

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作者简介:

瀬戸内寂聴(せとうち じゃくちょう) 1922年徳島市に生まれる.旧名晴美.作家・僧侶.岩手県天台寺名誉住職.作家活動の傍ら,仏門に帰依し京都嵯峨野に寂庵を結ぶ.2006年文化勲章受章.『瀬戸内寂聴全集』(全20巻,新潮社),『瀬戸内寂聴訳「源氏物語」』(全10巻,講談社)をはじめ多数の著作がある. 前田 愛(まえだ あい) 1931-87年.国文学者.元立教大学教授.『近代文学の女たち』『幻景の明治』『幻景の街』(以上岩波現代文庫),『成島柳北』(朝日新聞社),『前田愛著作集』(全6巻,筑摩書房)などの著書がある.

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