沃新书屋 - モロイ - 作者:サミュエル・ベケット

サミュエル・ベケット

人物简介:

サミュエル・ベケット Samuel Beckett 1906 – 1989 アイルランド出身の小説家・劇作家。1927年、ダブリン・トリニティ・カレッジを首席で卒業。 28年、パリ高等師範学校に英語教師として赴任し、ジェイムズ・ジョイスと知り合う。30年、トリニティ・カレッジの講師職を得てアイルランドに戻るも翌年末に職を離れ、その後パリに舞い戻る。33年末から35年末にかけて鬱病の治療を受けにロンドンで暮らし、一時は精神分析を受ける。 その後ダブリンやドイツ各地を経て37年末に再びパリへ。38年、路上で見知らぬポン引きに刺される。39年夏に一時ダブリンに戻るも、フランスがドイツと交戦状態に入ってまもなくパリへ戻る。戦中はフランスのレジスタンス運動に参加。秘密警察を逃れ、南仏ヴォークリューズ県ルシヨン村に潜伏、終戦を迎えた。 46年頃から本格的にフランス語で小説を書きはじめる。小説三部作『モロイ』『マロウン死す』『名づけられないもの』は47 – 50年に執筆、51 – 53年にミニュイ社より刊行された。52年『ゴドーを待ちながら』を刊行、53年1月にパリ・バビロン座にて上演。これらの作品は20世紀後半の世界文学の新たな創造を先導することになる。 69年、ノーベル文学賞を受賞。映像作品を含む劇作や短い散文の執筆を、フランス語と英語で晩年まで続けた。 宇野邦一 うの・くにいち 1948年生まれ。哲学・フランス文学。著書に『土方巽――衰弱体の思想』、『〈兆候〉の哲学』、『ドゥルーズ――群れと結晶』、『政治的省察』など。 訳書にベケット『伴侶』、『見ちがい言いちがい』、アルトー『タラウマラ』、ジュネ『薔薇の奇跡』、ドゥルーズ『フランシス・ベーコン』など。

モロイ书籍相关信息


内容简介:

20世紀最大の作家による20世紀文学の到達点。最新の研究成果を反映した新訳がついに登場! フランス語からの個人訳第1弾。 『モロイ』を読む前と読んだあとでは、事情はすっかり変わってしまう。文学をとおして描かれる人生というものが、あっさりぶち壊される。それと同時に、とんでもない何かが立ち上がってくる。――野崎歓(投込栞より) ベケットの言語に固有の毒性、腐食の作用といったものに私は気付きはじめた。その作用は決して急性の暴力的なものではない。しかし言語の意味や感触、そしてその有機的な構造や流れに、その浸食作用はじわじわ深く及ぶ――宇野邦一(「訳者あとがき」より) 20世紀最大の作家による世界現代文学の到達点。不朽の名作「小説三部作」はここから始まった。最新の研究成果を反映した新訳がついに登場。ベケット没後30年、フランス語からの個人訳第1弾。投込栞寄稿=野崎歓(フランス文学)、松田正隆(劇作家、演出家)