ちば かおり

ちば/かおり 1962年、福岡県柳川市生まれ。海外児童文学およびテレビアニメーション、とくに「世界名作劇場」シリーズを研究。日本ハイジ児童文学研究会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

高畑勲、宮崎駿、小田部羊一など巨匠たちが若き日の情熱を注ぎ、日常生活を描く文芸的路線をテレビアニメの枠に切り拓いた『アルプスの少女ハイジ』。今も、そして海外でも愛される本格アニメ誕生の舞台裏には、数々のドラマがあった。生みの親・高橋茂人を始め関係者の証言から、「信じるに値する世界」を見せる仕事に懸けた人々の姿に迫る。一九七四年のテレビ放映から四十年余。高畑勲、小田部羊一、宮崎駿など巨匠たちが若き日の情熱を注ぎ、各分野の才能が梁山泊のように集結した『アルプスの少女ハイジ』は、テレビアニメの枠に日常生活を描く文芸路線を切り拓いた。世界を魅了する日本のアニメーションのさきがけとなった本物志向の作品は、どのように作り出されたのか。生みの親・高橋茂人をはじめ関係者の証言から、「信じるに値する世界」を観せる仕事に懸けた人々のドラマに迫る。