関 辰一(せき・しんいち)
人物简介:
関 辰一(せき・しんいち)
日本総合研究所副主任研究員
1981年中国・上海市生まれ。91年に来日し、家族と共に日本国籍を取得。2004年、早稲田大学政治経済学部卒業、06年、早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。野村證券金融経済研究所などを経て、08年、日本総合研究所研究員。15年から現職。18年、拓殖大学博士(国際開発)。
専門は中国経済・金融。「社債市場からみた中国のモラルハザード問題」日本総合研究所『環太平洋ビジネス情報RIM』2017 Vol.17 No.64など論文多数。
中国経済成長の罠书籍相关信息
内容简介:
品の説明
内容紹介
不良債権は公式統計の10倍、
企業債務は8年で4倍に急増――
日本のバブル崩壊と同じ道をたどるのか?
気鋭の研究者が、独自のデータ分析を基に、中国経済に潜む脆弱性を明らかにする。
中国で日本のバブル崩壊が再現される可能性が高まっている。リスクシナリオは2つある。1つは、金融危機が発生するという資金供給面でのシナリオだ。もう1つは、バランスシート不況に陥るという資金需要面でのシナリオである。
筆者は、2022年までに中国経済がいずれかのリスクシナリオに陥る可能性は40%と見る。リスクの所在は、巨額な不良債権と企業債務にある。
中国の不良債権問題は深刻である。高成長が終焉する中、不良債権の増加が金融機関の経営を圧迫している。中国の金融機関が抱える潜在的な不良債権は政府の公表値を大きく上回る。すでに一部の中小金融機関が債務超過に陥り、取り付け騒ぎも発生した。金融機関の連鎖的な破綻が生じ、金融危機が発生するリスクを払拭することはできない。
また、中国の企業債務はすでに危機水域まで達した。銀行からの借入金などを含む企業債務残高の対GDP比はすでに日本のバブル期を上回る。いつ企業が過大な債務と資産の目減りへの対応から、バランスシート調整を余儀なくされ、その結果、債務返済を優先する一方、設備投資需要が縮小しても不思議ではない状況だ。
――「はじめに」より
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