エミリー・E．アダムズ

レスター・R.ブラウン（Lester R.Brown） 2001年５月にワシントンDCを本拠地とする学際的な非営利研究機関アースポリシー研究所を設立．同研究所所長として，文明を持続させるための計画策定，およびそれを達成するまでのロードマップの提示を行ってきた．『ワシントン・ポスト』紙では「世界で最も影響力のある思想家の１人」と評され，『カルカッタ・テレグラフ』紙からは「環境保護運動の第一人者」と称される．「環境的に持続可能な発展」の概念――「プランB」で体現される概念――を創始する力となり，長らく，ワールド・ウォッチ研究所所長を務めた．トマト農家からスタートした経歴の中で，これまでに著者・共著者として50冊を超える本を出し，多くの名誉学位を授かる．その著作は各国語に翻訳され，世界で最も広い地域で本が出版されている著者の１人に数えられる．1987年の国連環境賞，1989年の世界自然保護基金（WWF）ゴールドメダルなど多くの賞も受賞．また，1994年には「地球環境問題解決への特にすぐれた貢献」に対し，日本のブループラネット賞が贈られた． ジャネット・ラーセン（Janet Larsen） スタンフォード大学で地球システムの学位を取得． J.マシュー・ローニー（J.Matthew Roney） ニューハンプシャー大学で環境保全の理学士学，ジョンズ・ホプキンス大学で環境科学・政策学の理学修士号を取得． エミリー・E.アダムズ（Emily E.Adams） デューク大学で環境マネジメントの修士号，アメリカン大学で環境研究の学士号を取得．

次の10年間に50年分に匹敵する経済構造の大転換が起こる．ウォール街の投資家たちや抜け目ない各国政府は，この基本的な真実に気づきつつある．気候変動の制御のため，化石燃料は座礁資産となり，原発のコスト計算はその歪みを露呈する．ソーラーと風力に基づく，より民主的で新しいエネルギー経済のかたちを知ろう．原著刊行直後の緊急出版． ■編集部からのメッセージ 50年分の変化がぎゅっと圧縮された形で次の10年間に起こる．主に石炭や石油で動く経済から，太陽や風を動力源とする経済へと私たちを導く大転換のことだ．ウォール街の投資家たちや抜け目ない各国政府は，この基本的な真実に気づきつつある．気候変動の制御のため，そして私たちの健康や環境への悪影響のため，化石燃料はもはや使用できない座礁資産となる．古いエネルギー経済は，化石燃料の地理的な不均衡分布により，独占的な管理をめぐる闘争を生んだ．新しいエネルギー経済ははるかに民主的である．風と太陽は，人が住んでいる場所であればどこであっても利用できる．世界トップクラスのシンクタンクが2030年の未来を告げる．『大転換』はもうはじまっている．取り残されているのは日本だけである．