カール・マルクス
人物简介:
『資本と労働』新訳刊行委員会は「訳者あとがき」で、「この小冊子は、本文12章構成で各章が10ページ前後にまとめられており、労働者が『資本論』第1巻の概要を学ぶのに最適」(156~157㌻の要約)と述べています。
新訳刊行委員会は、この「労働者が『資本論』第1巻の概要を学ぶ」という立場に立って、さらにいくつかの思い切った工夫をおこなっています。
◇各章にあえて〔ドイツ語原文にはない〕章番号をつけたことです。これは、章の特定に役立ちます。このことによって、学習会に参加する労働者が読むべき章を間違えないようにしているのです。
◇原文のパラグラフ(文章の一区切り)がしばしばとても長いことを考慮して、かなりの数で原文にはない改行を入れて、文章を分けていることです。
◇各章内に〔これまたドイツ語原文にはない〕節見出しと項見出しを新たに設定していることです。この節見出しと項見出しには、『資本論』からの見出し・概念やマルクス経済学にもとづく用語があてられています。そのために、本文の内容・流れをわかりやすくし、『資本論』そのものに本格的に取り組む際の布石としてとても役立つものとなっています。
◇当時のドイツで使われていた貨幣や重さの単位などは私たちにとってまったくなじみがありません。たとえば「20エレのリンネル=1ツェントナーの鉄」など言われてもイメージがわかずに頭が痛くなってしまいます。そこを今回の訳本では、「300㍍の布=1㌧の鉄」などと書き換えています。
◇(丸カッコ)は原文のものですが、訳者は本文の理解の助けになるように、ところどころ〔四角カッコ〕で注ないしコメントをつけています。
新訳 資本と労働书籍相关信息
内容简介:
これまでマルクス『資本論』の入門書と言えば、『賃労働と資本』あるいは『賃金・価格・利潤』(ともにマルクス著)が使われてきました。しかし、もっといい入門書があったのです。それが、ヨハン・モスト原著でマルクスが加筆修正・改訂した『資本と労働――マルクス『資本論』のわかりやすいダイジェスト』です。
ヨハン・モストはマルクスと同時代人で、当時のドイツ社会民主党の熱情的な労働者活動家でした。すぐれたアジテーター(扇動家)であったと言われています。その彼が獄中で『資本論』第1巻を学習し、『資本論』から抜粋しつつ「労働者のための『資本論』入門書」として書いたのが、『資本と労働――マルクス『資本論』のわかりやすいダイジェスト』です。その原著に、マルクス本人が相当手を入れたものが、改訂第2版です。その場合マルクスは、「労働者のための『資本論』入門書」というモストの本来の目的を尊重しつつ、その改訂作業をなしとげました。ちなみに、マルクス本人が直接手を入れた『資本論』入門書は、これ以外にはありません。
そのため『資本と労働』改訂第2版は、『資本論』からの引用とマルクスの書き込みが相当の分量を占めています。その両者を合わせると50%以上を占める章が、「商品と貨幣」の章や「労働日」「分業」の章などいくつもあります。それが、『資本と労働』改訂第2版をマルクス『資本論』の最適の入門書としているのです。
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